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  • 土木鋼構造診断士・診断士補の受講から受験の流れ

    土木鋼構造診断士・診断士補の申し込み・講習会受講から試験受験までの流れ

    土木鋼構造診断士・診断士補の講習会受講から試験受験までの流れ①〜④を説明します。

    ①講習会・試験の申込

    まずは講習会・試験の申込を行います。一般社団法人日本鋼構造物協会のホールページから土木鋼構造診断士・補の講習会・試験の申し込みを行います。申し込み期間は毎年5月中旬ごろから7月中旬ごろまでとなっています。この期間を逃すと講習会・試験の申し込みができなくなるので注意してください。申し込みはホームページに添付してある申込書を使用します。様式に沿って必要項目を記載します。ここで、実務経験を書き込む欄があります。土木鋼構造診断士を受験する方は試験内容にも関わりますので、しっかりと記載するようにしてください。

    ②講習会動画を視聴

     土木鋼構造診断士・補試験を受講するには講習会のweb動画の視聴が必須となります。①で申し込みを実施後、協会から講習会動画の視聴案内が届きます。その案内の通りに講習会動画を視聴する必要があります。視聴可能期間は決められており、概ね8月1日から31日までとなっています。この期間中に全ての動画を視聴する必要があります。視聴ログが残るため、視聴が終わっていない場合、試験を受験できないものと考えられます。必ず期間内に全ての講習会動画を視聴するようにしましょう。なお、講習会動画は合計13時間以上あるため、計画的に視聴することをお勧めします。

    ③受講申告書を提出

    ②で視聴した講習会動画について、章ごとに講習会動画を視聴した日と理解度等を記載する受講申告書を提出する必要があります。様式は協会のホームページで公開されています。また、講習会動画が15章あるうちの3章を選択し、得られた新たな学びや気づきを150字から200字で記載する必要があります。そのため、講習会動画はしっかりと聞いて、受講申告書を書く必要があります。受講申告書は必要事項をwordで記載後、印刷し、直筆で提出日、受講番号、氏名を記載し、PDFに変換後、指定されたメールアドレスにメールにて提出します。提出が確認されれば、協会から受領した旨の返信があります。

    ④試験の受験

    ①から③が完了したら、試験の受験ができます。会場は東京もしくは大阪のどちらかを①講習会・試験の申込の際に指定します。東京会場は例年、TKP市ヶ谷カンファレンスセンターで、大阪会場は例年、天満研修センターで実施されます。

    日時は10月の最終日曜日であることが多く、択一問題が10時から、専門記述式・業務経験論文記述式問題が午後からとなります。つまり、土木鋼構造診断士受験者は概ね10時から17時まで、土木鋼構造診断士補受験者は概ね10時から11時40分までとなります。

     持ち込みができるものは受講・受験票、筆記用具(鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム、定規)、時計(時計機能だけのものに限る)です。

    最後に

    筆者(私)は土木鋼構造診断士および補の受験しましたが、講習会動画を受講することが大きな負担でした。期間が限られていること、お盆期間でプライベートの予定があり時間があまり割けないこと、長期休暇があるため仕事が多忙でありあまり時間が割けないことから、隙間時間などうまく活用して、コツコツ進めていくことを心がけていました。講習会自体はその道のプロが解説してくれるため、仕事でも役に立つ内容が多く、しっかりと聞いておけば、試験の合格にもつながるのではないこと思います。とにかく、講習会動画を計画的に視聴して、期間内に受講申告書の提出までしっかりとこなせるようにしましょう。

  • 土木鋼構造診断士について

    土木鋼構造診断士とは、土木鋼構造物(例:橋梁、港湾構造物など)の劣化や損傷に対して、適切な点検・診断・対策の立案・指導などを行える専門技術者を認定する、日本鋼構造協会の民間資格です。国土交通省の技術者資格登録制度にも登録されており、公共工事における品質確保に貢献する資格とされています。「土木鋼構造診断士」は鋼構造物の点検・診断・対策の立案・指導ができる高度な資格であり、「土木鋼構造診断士補」はその補佐的役割を担う資格とされています。

    受験資格

    受験資格は下記の通りです。

    試験内容

    試験内容は土木鋼構造診断士補は択一式のみ、土木鋼構造診断士は択一式に加えて専門技術の記述問題、業務経験論文記述問題があります。試験時間は択一式が80分、専門記述式が105分、業務経験論文記述問題が105分となっています。

    受講料・受験料

    土木鋼構造診断士は33,000円、土木鋼構造診断士補は28,820円となっています。これには事前に受講しないといけない講習会費用が含まれています。テキストが不要な場合や講習会を受講しない場合は、金額が変わります。講習会はe-ラーニングによる講習となっており、決められた期間中に受講し、受講申告書の提出が求められています。詳細は日本鋼構造協会のHPをご確認ください。

    合格基準

    • 土木鋼構造診断士について
       受験資格と講習会受講の要件を満たし、択一式問題、業務経験論文記述式問題、専門記述式問題の成績が全て合格基準を満たす者を合格とします。問題別の合格基準は下記のとおりです。
       ○択一式問題の合格点は60%以上の得点
        ただし、試験の実施状況により合格点を変更する場合がある
       ○業務経験論文記述式問題の合格点は70%以上の得点とする
       ○専門記述式問題の合格点は70%以上の得点とする
      なお、択一式問題の成績が合格基準に満たない者については、業務経験論文記述式問題、専門記述式問題の採点を行いません。
      • 土木鋼構造診断士補について
         受験資格と講習会受講の要件を満たし、択一式問題の成績が合格基準を満たす者を合格とします。合格基準は下記のとおりです。 
         ○合格点(択一式問題)は54%以上の得点とする
         ただし、試験の実施状況により合格点を変更する場合がある

    土木鋼構造診断士試験受験について

    土木鋼構造診断士試験の択一式については過去問を解き、過去問を理解することで、60%以上の得点を取ることは可能です。また、過去問は公開されているため、過去問をしっかり勉強すれば択一式の合格は難しくありません。専門記述式問題は専門的な技術を理解していないと合格は難しいです。しかし、全てを解答する必要はなく、5問中2問など得意な問題を選んで解答できるので、得意な分野をしっかりと勉強しておく必要があります。業務経験論文記述式問題は毎年ほぼ同じ内容が聞かれるため、事前に準備が可能です。しっかりと準備して試験に臨むようにしましょう。

    最後に

    土木鋼構造診断士および土木鋼構造診断士補はこれから劣化が著しく進行した土木鋼構造を正しく点検・診断するために必要になってくる資格です。取得することで技術者として技術力を研鑽すること、技術力を証明することに繋がりますので、積極的な取得を目指して頑張ってください。

  • コンクリート診断士とは

    コンクリート診断士とは

    コンクリート診断士は公益社団法人日本コンクリート工学会が認証する資格です。コンクリート診断士試験を合格・登録することで、コンクリート診断士と名乗れるようになります。コンクリート診断士試験では、コンクリート及び鉄筋等の診断における計画、調査・測定、管理、指導及び判定、並びにそれらの品質劣化に関する予測及び対策等を実施する能力の有無が問われます。

    受験資格

    コンクリート診断士の受験資格は下記の通りです。

    試験の出題形式

    コンクリート診断士は四肢択一問題(40題)と記述問題(1000字以内)からなります。制限時間は3時間です。

    合格ライン

    四肢択一問題で60〜70%程度と言われています。

    どんな人が受験するか

    コンクリート構造物の点検・診断を行う技術者は取得したい資格です。取得していれば、コンクリート構造物の点検・診断する際に自信を持って点検・診断できますし、名刺にコンクリート診断士を持っていることを記載すれば、周りの人にコンクリートに関する技術がある技術者であることを証明することにもなります。

    受験に向けて

    これからコンクリート診断士を受験したいという人の役に立てるように投稿を始めたいと思います。よろしくお願いします。